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この間、代官山にある寺カフェというところで、

題して「Bo'z Journal」というイベントを妄想作戦会議室主催で行ってきました。

その際、お坊さんのお話を大仏ビールの肴にし、精進料理をたしなみました。
参加者からの質問も出たので、そちらを含めてご紹介します。

↓今回、会場の代官山寺カフェ詳細は、こちら↓
http://teracafe-culture.com

 


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(今回、お話を伺った、石橋晃倫さん)
 


参加者(以下、参)「まず気になっていたんですが、お坊さんって、坊主頭じゃないんですか。
石橋さん(以下、石)「はい、浄土真宗だと、みんなではないです。頭を丸めている人はいますが、髪のある人もいます。」

ヤマモト(以下、山)「意外と戒律は、ないんですね。」

石「ええ。浄土真宗は、いわば戒律を守れない人の集まりですね。

たとえば、殺生はしてはいけないけど、目の前のお肉が出た時には、動物に悪いので出てきたものは食べます。」 

参「「たべちゃうんですね!」」


石「はい、浄土真宗は、あまり殺生を進んではしないんですけど、だされたものは食べるし、蚊は殺します。


蚊を殺すと「南無阿弥陀仏」と唱えます。」

山「お坊さんらしいですね。」


石「はい、蚊を殺してしまう、こんな自分が救われるよう唱えてます。」

山(・・・蚊の為に唱えている訳ではないのですね。)

石「妻は、よく『マック食べたい』と言うので、時々マックに妻と一緒に食べに行きます。ちなみに昨日の晩ご飯は王将のレバニラ炒めでした。」

 
 

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■石橋さんがお坊さんになるまで

 

山「石橋さんは、なんでお坊さんになったのですか?」

石「家がお寺でした。

最初は、疑問でした。「本当に阿弥陀様っているのか。」「たくさん神様がいる中で、なんで阿弥陀様でないといけないのか」「いろんな仏様もいるのに、なぜなのか」疑問に思いました。」

山「なるほど。」

石「だから「納得できるまで、勉強しよう。」そう思いました。」

 

 


■それまでお坊さんをしていたが、一度京都に戻り、一年間仏教学院へ。

 

石「仏教学院に行った後、大学で哲学の勉強をしてました。」
参「「哲学ですか!」」

石「哲学者のヘーゲルを勉強して、分かりました。「何となく、仏教で言っていることと同じだ。」って。」

山「え、哲学って仏教関係じゃなくて、ヘーゲルだったんですね。」

石「そうです。」

山(西洋哲学なんですね・・・)

 
 

■お坊さんになる、学校がある?

山「お坊さんになるのに、学校や学科があるんですね。」

石「はい、真宗学科というものがあります。

お坊さんには、なりたい人は入りますが、卒業後みんながお坊さんになる訳ではないです。」


参「外国の方もおられるとお聞きしました。」

石「はい、外国の方も来られます。海外にも浄土真宗のお寺もありますので。」

 

石「ちなみに、学校に行かなくても、お坊さんにはなれます。

住職になる資格がないだけです。」

山「住職とお坊さんは違うんですか。」

 

 

■すべてのお坊さんが住職ではない。

 

石「すべてのお坊さんが住職ではありません。お寺の一番上の人が、住職と呼ばれます。」

山「なるほど。」

石「そして、伝道院に一年間行き、どう布教するか考えました。」

 

 

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(代官山寺カフェ内の様子 意外とおしゃれ。) 

 


■なんで今回のイベントに参加してくださったのか。

 

参「ちなみに、なんで寺カフェをされたり、このようなイベントに参加されたのですか?」
石「仏教っていうとお寺をお参りをすることだけが仏教、というイメージだけど、そうではなく仏様が解かれた法を広めることが大事だと思うからです。」
参「「なるほど」」

石「仏様の解かれた法を広めて行くことを考えたときに、いままでみたいに、お寺にいて「きてください」では、なかなかきてくれる人が少なくなりました。このままでは、教えがひろまっていかない。』と思い、若い人をターゲットに、信行寺の浅野住職が寺カフェを開いて、私は月に2回、広島から来ています。」


山「石橋さんは、若い人にカフェで「最近どう?」って話しかけられているって聞きました。」

石「さすがに『最近どう?』とは言わないものの、話しかけることはあります。」

参「「ナンパじゃないですか!」」


山(なんだろう、ナンパだけどお坊さんだと不純に見えない・・・。)

 

 

■変わりつつある、お坊さんの役割

 

石「宗教に入るって、正直ハードルがたかいですよね。」
山「そうですね。家系にもよりますしね。」

石「そうなんです。でも、お坊さんは教えを広めることが目的なので、檀家になるかどうかって、教えを説いたその後の結果でしかないんですよね。」

 

参「檀家さんに恋されたりはないんですか?」

 
 

■お坊さん的、彼女の見つけ方。

 

石「さすがに檀家さんにはないですね。」 

山「石橋さんは、ご結婚されているんですか?」

石「はい、3歳と4歳の子どもがいます。」

山「どこで出会われたんですか?」

石「京都のゲストハウスで会いました。」


 
山「なるほど、お坊さんでご結婚されている方もおられますが、お坊さん達は皆さんどこで彼女を見つけられるんですか?

石「お坊さんでも、結構、合コン行く人は多いです。
参「「お坊さんも合コンいくんですね!!」」

石「はい、私は行きませんでしたが、行っている人はいますね。」

参「お坊さんいると、盛り上がりそうですね。」

 

参「ちなみに、お坊さんは行きにくい場所とかってあります?キャバクラとか行くイメージないです。」

石「お坊さんでもキャバクラは行きますよ。私もたまにキャバクラには行きますが、あまり好きではありません。お坊さんが集まると大抵、キャバクラですね。

参「「大抵なんですね!」」

石「はい、袈裟着ていく人もいれば、スーツに着替えて行く人もいます。だいたい二次会は、キャバクラですね。」

山(袈裟、着て合コン行くんだ・・・)

 

  

 

  不倫は、OK?

 

参「不倫は、宗教的にOKなのですか?」


石「OK、とはいいにくいのですが、宗教と倫理は違います。

宗教は、倫理的な状態でいれない人の救いだと思います。例えば親鸞は、「お坊さんが結婚する」なんて考えられなかったあの時代に妻帯しました。当時は出家するときに、家を捨てるか、そもそも妻帯しないかでした。」

 

 
 

■煩悩とは何か?

 

参「煩悩ってなんですか?」

石「欲のような感じですね。108っていう位たくさんあります。」

参「煩悩は、108個あるわけではないんですか」

石「はい、108は『多い』というたとえですね。」

参「除夜の鐘って間違えたりしませんか?」

石「ええと、(除夜の鐘の回数を)間違えることもありますし、『この人すごく叩きたそうだから、叩かせてあげよう』というのもあります。

山(!! サービス精神旺盛ですね!) 

 
 

参「煩悩への対処法はなんですか?」


石「煩悩とは、心の中で、作り出している、迷いのことをさしています。欲望に壁を作って、分けて考える。そしてそこに悩む。ありのままの自分を出さないで、うちにこもって悩む。
そして煩悩も、苦しみの原因にもなる。それから逃げようとすると、かえってくると大きくなります。ですから、ありのままの自分を受け入れることをお勧めしています。」

 

 
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(外から見た、代官山寺カフェ サンルーム席は天気の良い日はテラス席に。)

 
 

■お坊さん的、稼ぎ方


参「お寺の収入源はなんですか?」

石「基本的には、お布施ですね。

宗教法人は税金がかかりません。それと墓地収益。免許や許可が必要で、それがないとできないですね。

あ、田舎に行くとお寺が売れていたりもします。」


参「お寺って売られるんですね。」

石「先ほども少しお話ししましたが、田舎であれば、お寺だけではやっていけません。

お寺を掛け持ちしているお坊さんもいます。私は学校で授業を持っています。」

山(掛け持ちできるんですね!というより、田舎はそんなに大変なんですね。)

 



■生きて行く上でのすすめ

 

参「生きて行く上でのすすめってあります?」

石「うーん・・・。これを守っていれば、というものは、ないですね。ご縁の中に生かされている、その時、その時のご縁を大事に接していけば、と思います。」


 

■文化的背景


参「仏教は、イスラムなどに比べて、争いがないですよね。」

石「はい、大きなものはありませんが、小さいものは結構あります。

内部では解釈の違いで、意見が分かれることが多いです。

基本的には、江戸時代の解釈からきます。時代によっても変わります。

念仏をいただくとは、『苦しみがなくなること』という解釈もありますし『苦しみの中に身をおくこと』という解釈もあります。」

参「「なるほど!」」

石「仏教はいろんな宗派もあります。が、争いがない一番の原因は、仏を神としていないところにあります。」

参「日本は、多神教ということですか?」

石「少しちがっていて、仏教は、真如という、ありのままの世界を意味します。だから、イエスを主としたキリスト教やイスラム教のように解釈の違いでもめることが少ないのだと思います。仏教は、絶対的な神様はいません。

 

仏教で、天命は特にはない。縁起、つまり様々なご縁の中で、あなたがなりたつということが重視されています。いろんな人といろんなことをする中でどう生きて行くか、が重要です。

ですので、天命は特にはないです。」

 

参「「そうなんだ!」」

 

 

■最後、石橋さんから、参加者へのメッセージとして

 

石「周りの期待に応えよう、としてしまうけど、自分が本当にしたいことをすることが大事だと思います。

嫌なことがあれば、力を抜いて、人の目を気にせず、やめてみる、それも大事な選択肢です。

結果、その選択に自分が納得できるなら、いいのでは。と思います。」

 

 

 
 

  イベント後記


いかがでしたか?僕にとって、お坊さんって何だか遠いような存在でしたが、当たり前だけど僕らとあまり変わらない生活をして、僕らと同じようなことを感じている。でも、そんな中でも、仏の教えはあって、「仏の説法」なんて縁遠いものだと思っていたけど、すごくちかいものに感じた、3時間でした。カジュアルに宗教の勧誘されちゃいましたヤマモトです。

 

※本記事は、あくまで浄土真宗のお坊さん一個人の意見であり、仏教全体を代表するものではありません。