皆さんの働く会社やNPO、地域団体で、なんとなく組織に一体感がなかったり、
物事が前に進まなかったり、といったことは、ございませんか。


 

昨日、経営学習研究所(東京大学中原淳准教授)主催の
yahoo流!爆速組織開発」に行ってきました。


コトハコでは、ないですが、コトハコをうまく機能させるものだと感じ、
また、なかなか、面白かったのでイベントレポートをまとめます。



まず、組織開発とは、

そしきかいはつ【組織開発 organization development】  

ODともいう。変化の激しい現代社会のなかで組織がその存続確保していくためには,組織自体がたえず新しくつくりかえられていかなければならない。そこで現代組織論の重要課題として,組織の変革をどのように行っていくかという点が論じられるようになった。組織開発はこのような時代要請反映した,組織変革に関する一つの接近方法にほかならない。組織開発なる用語は,広狭二つの意味でつかわれている。広くは組織に関する構造風土側面の変革を表す〈組織変革〉一般概念と同一視する考え方であり,狭くは組織の風土的側面の変革に限定する考え方である。世界大百科事典 第2版


ざっくり一言でいうと「組織をうまく機能させる、計画的な働きかけ」のことを指します。

(特定の行動を指すわけではありません。)

 
 

現在、日本の組織はM&Aや人材の流動化によって、組織の境界があいまいになっています。
また、情報のスピードがどんどん、加速していることから、
様々な企業や部署でコミュニケーション不全を起こしています。

 

そのため、この「組織開発」という言葉に、火が灯りつつあります。



「爆速経営」で注目されつつある、yahoo!から「組織開発」を学びました!


 


 

そもそもなぜ組織開発がyahooに必要だったか。


これまで、インターネットの様々なサービスを作ってきた、

yahoo!は、15期まで増収増益を繰り返していましたが、

SNSの発達やスマートフォンの誕生から、yahoo!を取り巻く環境が激変しました。

yahoo自体は存亡の危機には立たなかったものの、取り巻く環境が大きく変化したそうです。

また、それまでのyahoo!は社内の意思決定のスピードが遅く、稟議に時間がかかっていました。

そのうえ、社員の仕事が固定化し、「その仕事ならできる、それ以外になると難しい」という変化に弱い体質になりつつありました。

つまり、大企業病です。
 
 

宮坂学氏が20126月にヤフー代表取締役社長 兼 CEOに就任し、
その際、掲げた「爆速」というキーワードから、組織開発の一歩が始まりました。

 

 

Yahoo!が取り組んだ、組織開発その1「1on1


まず、上司と部下の関係性を改善しました。

上司と部下で、一週間30分の時間をとり、

部下の仕事の「どこがよくて、なんでうまくいったのか」の内省を促しました。

毎日の仕事が忙しいと内省もなかなかできないものです。


内省を促すことで、教訓とし、次の仕事に活かせるようにしました。


これは、すごく大事だなと感じます。
考えてみれば、私も「あれ、これはなんでうまくいったんだっけ」と思うことがしばしばあります。

 

ただし、全ての上司がうまく内省を促せるわけではないので、必要とあれば、ジョブコーチを付けました。

 

ここの徹底がすごいですよね。
内省を促すには、促す方もスキルを磨かなければいけませんが、
最初からできる人なんてそうそういないものです。



結果、部下と上司が対面し、経験を教訓化していくだけでなく、
強みや弱み、どういった方向に成長したいのかが上手く共有されるようになりました。
これは、yahoo!が出している、「才能と情熱を解き放つ」という言葉にもよく表れています。

 

 

Yahoo!が取り組んだ、組織開発その2「意思決定プロセスの短縮」




次にyahoo!は、承認プロセスを短縮しました。
なるべく権限移譲し、8つあった、承認プロセスを2つにしたことで、
行動スピード4倍になりました。

 
行動スピード4倍を実現するのはなかなか至難の業です。


でも、単純に早ければ良い、というわけでもなく、
それまで、判断しなかったところを判断するのですから、
単に権限移譲されただけだと、現場は混乱します。

 

 何が良いのか、悪いのか分からないまま、任されても大変ですよね。

 

 

Yahoo!が取り組んだ、組織開発その3「バリューの設定」


「あれ、どっちが良いんだっけ。」

と思ったときに、なるべく迷いなく、ある程度、選ぶことのできるような
行動規範、つまりバリューを作ることで、

スピード感もって行動することができます。

 
yahooのバリューが言われていましたが、
ここでは、割愛いたします。


Yahoo!が取り組んだ、組織開発その4「トップの宣言」

先ほど、紹介した1on1ですが、1日30分というと
yahooはご存知の通り会社規模も大きく、
5000人なので、単純に一人30分でも2500時間。

すごく膨大な時間ですよね。

それを実現したのが、トップの宣言でした。
まず、組織開発のためには、なんといってもトップからの宣言なしに、進めることはできません

どれだけ、社員が危機感を持っていたとしても、トップ自身が変わることがなければ、厳しい場合が多いです。

その点、yahoo!では、社長の宮坂学氏が自ら、組織開発を訴えていました。

  



あとがき
面白かったので、走り書き程度で書いてしまいましたが、
説明するのは難しいテーマでした。

このテーマをさらっとわかりやすくされてた、
東大の中原先生の授業デザインの緻密さを感じます。

これから、組織の開発はますます言われるのかなと思いますので、
私ももう少し勉強しようと思います。