連日のニュースで、カボチャの馬車が破産した、と飛び交っています。
(ガイアの夜明けでもやってました。)

カボチャの馬車とは、シェアハウスを大家さんに建てさせ、
利回り8%で回収する、というモデルなのです。 

で、これが破産しました。

破産した理由については別の記事で書かせて頂きます。
が、今回はカボチャの馬車から見る、
シェアハウスの運営について書いています。
 


現在僕は、借り上げているものと会社で運営管理しているもので、約50室あります。

三軒茶屋や松陰神社といった、比較的都心部に近いエリアもあれば、
千葉の市川や、神奈川の新百合ケ丘といった、少し離れたところにも、あります。

当然ながら、都心部は入居者さんがつきやすいのですが、
郊外が難しいか、築古が難しいか、というとそうでもありません。 

では、どんな部分で気をつけるのがいいか、お伝えできればと思います。



1. 大前提として、管理はとても大変。

一番に御伝えしたいのは、管理はすごく大変だ、ということです。
普通のアパート経営に比べ、共有部分が多く、人的トラブルが避けられません。

ゴミ出し1つとっても問題になったり、音や掃除、あげればキリがありません。


ちなみに「カボチャの馬車」では、
シェアハウス管理費は5%程度(場合によっては無料)で行ないます、
とのことだったのですが、
実際運営している方からみると、人件費だけで絶対に足りません。




2. 無言のコミュニケーションが問題の根源。

しかし、管理が大変だ、ということで、
入居者同士のコミュニケーションを減らそうとすると、
問題は余計に悪化します。

無言のコミュニケーションで、
ゴミや騒音を問題とするのではなく、
問題をしっかりファシリテーションすることが大事です。

ゴミや掃除については、一人暮らしであれば、
自分で行なうのが当たり前なのですが、
ついつい共有部という意識だと、掃除しなくなります。

が、掃除を外注した方が、愛着を持てず、
結果めちゃめちゃ汚くなります。




3. 運営に力を入れれば、募集費ゼロになった。

最近、すごく嬉しいのは、
・入居者が友だちを呼んでくれる
・退去しても関わってくれる
ということでした。

結果、入居者が入居者を呼び、ついには募集費ゼロ円の物件が誕生しました。

今は、募集費がゼロになったものを管理費を下げることに還元しています。
結果、大家さんへの支払いは変わらないまま、
周辺相場を割る様になりました。

(僕たちの実入りは減るのですが、
 予定していた広告代がかかりません。)

その分、バーベキューしたり、お酒を買ったり、
共有部分を充実させることができますしね。




4. だからこそ、どこでもできる訳ではない。

僕たちは結構手間をかけ、
一軒のシェアハウスに時間をかけて見ていることから、
ある程度の規模や、まとまった場所でないと、できないのも事実です。

僕らはシェアハウスのお話を頂くのですが、
田園都市線や世田谷線、小田急線でないと、なかなか難しいのも事実。

皆さんの運営会社さんはどうでしょうか。
ニーズがあれば、詳しいシェアハウスの運営方法など、書こうと思います。



僕たちは、場所をシェアするのではなく、
時間をシェアするシェアハウスでありたいと思います。